人は生きねばならぬ。生きるためには戦わねばならぬ。名は揚げねばならぬ。金は儲けねばならぬ。命がけで勝負はしなければならぬ(徳富蘆花)

どうだ、コワイか
ついに倒れた!、「落ち葉が歩道を敷き詰め、日脚がすっかり短くなりましたが如何お過ごしでしょうか?」といったような優しい御葉書も受け取る今日この頃。風邪のバイキンの間をすり抜けすり抜け、私だけは大丈夫、とやってきた筈が、やっぱり誰でも風邪をひく。風邪って嫌なんだよね。時間を損するし、やる気を損するし、やる気が無いのを在る様に頑張るだけでも正常な時よりエネルギーを消耗する。風邪をひく事自体が、呪われている事のような気がする。天が自分に見方してないような気がする。運が悪くなる気がする。風邪をひいてる同士で労わりあうだけでも、貧乏人同士が暖めあってるようで嫌になる。
ドラマの間を縫って、気のせいだ、すぐに治る・・・はずが治らないという事を遂に覚悟したある晩、なんとか助けてくれるお医者さんに駆け込んだ。にんにく、ビタミン、プラセンタ。三本の注射を打ち、コンビニ袋一杯の薬とサプリメントを貰い、いまや毎日、御飯の変わりに薬どんぶりを食べている。お医者さんは「私に出来る最上級の手は施しました。これで治らなかったら貴方はダメです」と言った。口答えしたかったが、元気が無さすぎて何故か「ありがとうございます」と言ってしまった。治ったら、改めて血液検査をしにいって何が足りないか分析してそのサプリメントを貰うことになっている。なんか、ちょっと80’sのヤッピーの映画みたいになっている。オリーブの葉っぱというのが免疫効果を上げるらしく、そのカプセルも毎食摂っている。自分の人生の中で、オリーブの葉を飲むということがあると思っていなかった。それも風邪のおかげだ。まぁそれぐらいが新鮮な経験?という事だろうか・・・
そんな状況の中で「悪魔が来りて笛を吹く」という金田一耕介シリーズのドラマに参加してる訳だけども、私の役はエキセントリック。風邪をひいているというのにいつも叫んでいます。「悪魔!」とか「殺される!」とか「殺して!」とか、この極限状況しかない女性の性格をあえて面白いと思える自分のキャリアに感謝。本当は出来上がりが楽しみです。不思議で奇妙で華やかな連続殺人事件の世界っていつまでもメルヘンだよね。映像冥利というか、やはりいつでも見てみたい世界なんだよね。ドラマはもちろんのことなんだけど、スタジオの暗がりで座っている出演者みんなが不思議な世界に生息している生き物のような気がしてくる。やはりここは芸能界なのだろう。そしてこの感覚はおおよそ38.2℃の熱のせいなのだろうか?だからこそ、徳富蘆花のこのいきなりの格言が好ましく思える。風邪を吹き飛ばしてくれるような気がする。みんなでこの格言を読んでオリーブの葉を飲んで免疫作用を上げて元気に冬を越しましょう。
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