賽は投げられた(シーザー)

今年の夏は暑かったです。そして私はオフィシャルワークに没頭していたのさ。早稲田大学大学院の諸々の手続き、つまり20000字の論文はすさまじかった。友人共々青くなった。家を建てるのと一緒でいきなりは書き出せない。土台が大事だよね。最初に髪を切った。勉強しやすいように。頭が良くなるように。それから、レヴィ・ストロースの”悲しき熱帯”を上下読んだ。現代最高の知性に触れておけば、大学院という”知の金字塔”も多少低く見えるかもしれないと思った。
起承転結、5000×4=20000字なら、あら大丈夫!400字詰め原稿用紙、約12枚×4セットじゃないか。そして構成を決め、言いたい事を決め、説得のための説得の手段を、箇条書きしたテーマに合わせて、ネット、私の本棚、友人の本棚、千代田図書館の中の本棚からかき集め、始めて手がける”論文”というものを兵隊が進軍するように凄い勢いで仕上げた。あまりに凄い勢いだったので、字数を数え間違え25000字になってしまった。
論文は英語で言えばレポート。論文というと重く、レポートというと軽い。その論文が認定されると、今度は二者選択のエッセイが待っていた。エッセイというと軽く、作文というと子供っぽい。しかも2セット。入学する大学院が公共経営というだけあって、アカウンタビリティーや愛国心についての意見や考察を求められる。慌てふためいて、自分の考えを明確にする為に知人宅まで議論に出かけ、よし!私はきっとこういうことを考えている!と確かめたことをまた書き起こす。2000字×2。それから二年間の大学院の研究スケジュールや概要で7000字ぐらい・・・
今年の夏、私は全部で何字書いたんだ?36000字!わが人生、最高に字を書きました。そしてそして・・・
論文に疲れると、秋に出すことになっているブログの形態をとったエッセイ集の執筆。いま書いているこれみたいなもんなんだけど、格言にかこつけながら恋愛、ファッション、年齢、金についてのエッセイも7月中が締め切りだった。こっちはいい、締め切りを終わらせれば後は出版されるばかり。でも大学院の方はつまり、つまりだよ”入学おめでとう”ってのは、そこが終わりではなく、これからもそうやって36000字ぐらいへっちゃらで論文書きなさいよ、という警告と覚悟の確認ってことで、つまり、つまりだよ。立派なブレインアスリートになるんだよ、という励ましなんだよね。あぁ、賽は投げられた。9月から院生か。
でもちょっぴり疲れちゃったから、8月の前半はさぼっちゃってブログエッセイ本出す青山出版からがめてきた、ヒップホップ小説ばっかり読んでさぼっていた。今日あたりから研究テーマの本を読み出さないとね。9月から入学だし・・・。でもここだけの話、ヒップホップ小説って面白いよ。ブラザー達に囲まれてゲットーに居る気分になる。特にクワン著・「ギャングスタ」、お勧め。
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