あちぃ

浴衣でくつろぐ
ひさしぶり!もう東京は暑くて暑くて暑くて、暑いよ。昨日なんて、もう茹で上がるかと思った。まぁ、午後の3時に散歩に行くママ、ボク、ウガちゃん、異常っちゃ異常なんだけどね。埼玉は40度あったらしいよ(ウガちゃんの実家は埼玉)。ボクは夏休みで、一ヶ月富士山の裾野の静岡の親戚の所で避暑をしてたんだ。水道から出る水が冷たくて、もう手を付けていられないほど。富士山は雲の上から顔を出し、夏の緑が黒く青くそびえ立ち、裾野は広々とどこまでも続く緑が輝いて、日本にもこんな美しいところがあるのかなぁっていうぐらい綺麗なんだよ。
ボクは毎日夕方になると、ボクの静岡のママのタエちゃんに田んぼのあぜ道をお墓の方まで散歩に連れて行ってもらっていた。おうちにはお友達のポメラニアン3匹、それとトイプーが2匹、1日中走り回って疲れたらタエちゃんのお膝で寝て、もう最高で最高で。
でもやっぱり東京に戻りたかったんだよね。都会にいればいるで、パーティーやら小さい公園の犬同士の社交やらの何がいいのかな?って思うかもしれないけど、なんたってボクは青山通りのケンネルでベビーベッドに入っていた都会育ちだからね。都会の風が懐かしかったんだ。だからママがお盆に迎えに来て、「フランソワーズ、もうちょっと居たほうがいいんじゃないの?」って聞いたとき、思わず「もういやだぁ~!」って叫んでしまった。「もう飽きたぁ、東京さ帰りてぇ」って暴れてしまった。ママは「ランちゃんはもういいの?クルミちゃんもホタルちゃんもいるじゃない」って言ったけど、ボクは「いやだ~!もう喋ることもないし、喋ったって毎日同じだし。もう遊ぶのにも飽きたぁ~」「モグタンとプッチもバカだし、キャンキャン吠えてばっかいるし、最近の流行のヘアスタイルとか聞いても何も知らないし。もういやだ~」って抱きついて、やっと一緒に東京に帰ることになった。
首都高から東京の街が見えてきたときには興奮したよ。なんたってここがボクの街だからね。思わず助手席のママの膝の上で立ち上がっちゃった。
いやーでも帰ってみたら東京は人の住むところじゃないね。空気はどぶの水みたいだし、アスファルトは焼けたフライパンの上みたいだし、こうなってみるとやっぱり田舎もよかった気がする。ママが買ってくれた犬用のリュックに入って今日もこれからデパートまでお散歩に行くんだ。いやー、こうなってみるとカエルやヘビやスズメが懐かしい。






